【ゼロから始める株式投資3】投資戦略の作り方

証券口座の申込手続き自体は、10分程度で完了しますが、実際に取引できるようになるのは、最短で翌営業日です。

早く取引をしたいとは思いますが、実は、このタイミングを利用して、大事なことを考えておく必要があります。

早速、買いたい気持ちを抑えて、その前にしなければいけないこと

最初の取引をする前にしなければいけないこととは、「投資戦略を作ること」です。

「え~?そんなぁ~!投資戦略なんて、難しそう!」という声が聞こえてきそうですが、儲けることができるかどうかは、この「投資戦略」にかかっていると言ったら、どうしますか?

実際のところで言うと、儲けることができるかどうかは、この「投資戦略」で決まると言っても過言ではありません。

つまり、勝負の50%は、この「投資戦略」で決まります。

「えー?投資戦略で決まると言っておきながら、半分ですか?」という声が、またもや聞こえてきそうですが、そんなことはありません。

残りの50%は、この「投資戦略通りに実行できるかどうか」だからです。実質100%、「投資戦略」で決まるということです。

 

 

 

儲けるのも、損するのも、投資戦略次第!

儲けるのも、損するのも、投資戦略次第と言われても、ピンと来ないかもしれません。

いや、来ないでしょう。(笑)

株式市場は、よく戦国時代に例えられたりします。

そうです、群雄割拠の戦国時代です。我こそは天下人にならんとする強者共がひしめいているわけです。

そんな群雄割拠の戦国時代で名を上げるような武将とそうでない武将の違いは一体何でしょうか?

もうお分かりだと思いますが、それは「戦略」です。

戦国時代で名を上げるような武将には、必ず、名参謀のような策士が脇を固めていたことでしょう。もしくは、武将自身が策士であったかもしれません。

「戦略無くして勝利無し」と言われるように、行き当たりばったりでは、強者共相手に勝利はおぼつかないということです。

株式市場でも、それは同じです。

市場参加者は当然、我こそは儲けようという人ばかりです。

しかも、少しでも多く儲けようと考えて、あの手この手で、特に、一部の人はダマシのテクニック等も交えながら、売り買いしているわけです。

そんなところへ何の策もなく、行き当たりばったりで、取引したとしても、何回かは、たまたま上手くいくかもしれませんが、必ず痛い目に遭うのは、もはや必然だとさえ言えます。

少し脅し過ぎたかもしれませんが、それ程、「投資戦略が大事だ」と言いたかったのです。

 

 

 

投資戦略の作り方

投資戦略が大事だということが分かっていただけたかと思います。では、具体的に、どうやって、投資戦略を作っていけばいいかについて、説明したいと思います。

先程の戦国時代の話に少し戻ります。戦国時代の大合戦で、あなたは、一方の大将、かつ、策士だとします。つまり、あなたが全ての戦略を考え、勝利しなければならないとすれば、どのように考えるでしょうか?

考えないといけないことは、次のような要素です。

  1. 目標
  2. 自軍の兵力(兵士の数)
  3. 自軍の得意戦法
  4. 自軍の弱点
  5. 相手軍の兵力(兵士の数)
  6. 相手軍の得意戦法
  7. 相手軍の弱点
  8. 天候
  9. 地形

こういった要素を色々考え、時に、シミュレーションし、トータル的に、勝てる可能性が最も高い戦略を採択することでしょう。

ここで話を戻しますが、戦国時代と株式投資で決定的に違うことは、あなたは天下人を目指しているわけではないということです。

つまり、株式投資で一番儲けることが目標なわけではないということです。

あなたは、自分が目標とする利益を得ることができれば、それで満足でしょう。

どうです。

これを聞いて、少し気持ちが楽になったのではありませんか?

実は、「ある程度の利益」を得ることは、それほど難しいことではありません。

その、「ある程度」を、「いくらに設定するのか?」が難しいところです。

では、その辺りについて、これから説明したいと思います。

ここで、先程の戦国時代の「戦略」を考えるケースに照らし合わせると、理解しやすいのではないかでしょうか。

 

◆投資戦略を考える上で考慮すべき9つのこと

  1. 目標 ⇒ 目標利益
  2. 自軍の兵力(兵士の数) ⇒ 自分の投資資金
  3. 自軍の得意戦法 ⇒ 自分の得意投資法
  4. 自軍の弱点 ⇒ 自分の弱点
  5. 相手軍の兵力(兵士の数) ⇒ 投資対象銘柄に投資する投資家の数
  6. 相手軍の得意戦法 ⇒ 投資対象銘柄の値動きの特徴
  7. 相手軍の弱点 ⇒ 投資対象銘柄の弱点
  8. 天候 ⇒ 株式市場全体の空模様
  9. 地形 ⇒ 株式市場全体の凸凹
  10. 目標 ⇒ 目標利益

 

 

目標利益

実は、これが非常に大事です。

適切な目標設定が出来ていないと、戦略自体も、機能しなくなる恐れがあります。

戦国時代の武将の多くの目標は、「天下人になること」だったと思います。しかし、私達のような個人投資家が、株式市場で「天下人」、つまり、「一番の投資家」になるのは至難の業です。

したがって、「一番の投資家」を目標としても、目標達成は、まず不可能でしょう。

では、現実的に、どのような目標設定すれば良いのでしょうか?

ということで、目標利益は、一旦、脇に置いて分析を行い、最後にもう一度目標利益を設定することにしたいと思います。

 

 

自分の投資資金

戦国時代に例えるなら、自軍の兵力、つまり、兵士の数ということになります。自軍〇〇万人といったりしますが、株式投資に置き換えると、投資資金、戦国時代的に言うと、軍資金と言った方がそれらしいかもしれません。

もちろん、多いに越したことはないですが、単に多ければ良いというわけでもなく、要は、その限られた資金で、どう有効に戦うかが重要になってきます。

さらには、投資資金に合わせて、戦い方も違ってくるでしょう。

 

 

自分の得意投資法

こちらについては、これから株を始める皆さんにとっては、全く分からないかもしれません。

世の中には、この分野の投資本が数多く出版されていますので、時間と投資資金に余裕がある人は、数多くある中の投資法の中から、一部、もしくは、全てを試してみるのが一番手っ取り早いですが、失う時間と資金を、ある程度、覚悟しておく必要があるかと思います。

なぜなら、それらの投資法は、その本の執筆時点では有効だったかもしれませんが、現時点では使えない方法かもしれないからです。

本のタイトルは、「〇億円儲けた投資法・・・」かもしれませんので、必ず大儲けできるような錯覚に陥りそうなものもあるかもしれません。

しかし、残念ながら、この世の中には、常に大金を手に入れることができる投資法というのは無いに等しいです。ですが、色々と試しながら、株式投資を行っていくなかで、この方法なら割と上手くいく確率が高いという投資法は、地道に努力していけば、誰にでも見つけることができると思います。

ただし、その上手くいく確率が高い投資法が何パターンか見つかるまで、株式市場から退場させられることなく(投資資金がスッカラカンになることなく)、株式市場に留まっておく必要があることは言うまでもありません。

当サイトでも数ある投資法の中から初心者の人でも取り組みやすい投資法を後程いくつかご紹介していきますので、有効活用してください。

 

 

自分の弱点

こちらについても、株を始めてみないことには、分からないかもしれません。

しかし、事前に分かることもいくつかあります。

それは、主に性格的なところです。

投資スタイルで考えてみると分かりやすいかもしれません。つまり、自分は、「短気なのか?」、「気が長いのか?」といったことは、株を始める前からお分かりのはずです。何せ自分ですからね。

しかし、「車の運転を始める」と「性格が変わる」というような人もある一定数いらっしゃいますので、「株式投資を始める」と「性格が変わる」人もいらっしゃるかもしれません。

株式市場の場合ですと、往々にして、短気な人は、自爆する人が多いような気がしてなりません。

つまり、もう少し待てば、相場は反転しそうなのに、そこまで待てないという人です。

そういう人は、おそらく中長期投資には向かない人だと思います。そういった視点で自分の弱点を洗い出していき、可能であれば、その弱点が弱点でなくなるような投資法を選択するのがベストであると言えるでしょう。

 

 

自分が投資対象とする銘柄に投資する投資家の数

戦国時代でもそうかもしれませんが、ハッキリと敵が分からない場合も多いです。したがって、相手軍の兵力を分析する上では、色々な角度から観察する、もしくは、実戦で試すといったことも必要かもしれませんが、実は、株式市場の場合は、ワリとハッキリと分かる場合が多いです。

それは、板情報と出来高です。なお、板情報というのは、株価毎に入っている買い注文数と売り注文数を1つにまとめたものです。

相手軍の数だけでなく、援軍の数も分かったりします。ただし、戦国時代と同じように、すぐに寝返る曲者もいます(例えば、途中まで買っていたと思ったら、急に途転(ドテン)して、売りに回ったりすることもあります)ので、その点については注意が必要です。

 

 

自分が投資対象とする銘柄の値動きの特徴

相手軍の得意戦法は、どうでしょうか?

株式市場の場合は、自分が投資対象とする銘柄の値動きの特徴ということになるかと思います。

これも結構、銘柄によって、特徴のあるケースが多いです。例えば、ディフェンシブ銘柄(製薬会社など景気に左右されにくい銘柄)では、あまり大きな値動きがなく、ある一定のレンジ内で往ったり来たりというものが多いですし、仕手系によく取り上げられる銘柄等は、何ケ月に1回とか何年に1回とかという形で、折を見て、急騰する特徴を持ったものも散見されます。

 

 

自分が投資対象とする銘柄の弱点

次に、自分が投資対象とする銘柄の弱点について、考えます。

例えば、出来高が極端に少ないといったことは、普通であれば、弱点になるかと思います。下手をすると、1日の出来高が0、つまり、約定しないような銘柄も中には存在します。

これだと、買いたい時に買えないし、売りたい時に売れないといったケースも考えられます。また、どうしても買いたいケースや、逆に、どうしても売りたいケース等、普通よりも高くないと買えなかったり、普通よりも安くないと売れなかったりというケースも想定されるでしょう。

しかし、これは、ある人にとっては、弱点であるかもしれませんが、別の人にとっては、弱点ではないかもしれません。

例えば、もう既に安いところで仕込んでいた人で、その人が買った水準は、非常に安い水準であったケース、かつ、高配当なので、当分、手放す気もないようなケースでは、出来高が極端に少なくても弱点にはならないということです。

逆に、目立って売る人もいないので、下げなくて良いぐらいかもしれません。(いずれにしても、そのままですと、最終的に、売る時には苦労すると思いますが・・・。)

 

 

株式市場全体の空模様

株式市場全体の空模様というのは、株式市場全体のトレンド、つまり、上昇相場なのか、下落相場なのかということです。

この株式市場全体のトレンドは、言うまでもなく非常に大事です。

何と言っても、この大きな流れは、個人の力では如何ともし難いです。

それは、個人の力で、雨を降らせたり、晴天にしたりというのが不可能なことと同じようなものです。

やはり、この大きな流れには、乗るか、もしくは、利用するしか、個人投資家からすると、術(すべ)がありません。

 

 

株式市場全体の凸凹

株式チャートを見れば、よく分かると思いますが、株式市場全体で見れば、ある一定の周期で波のように上下しています。

したがって、今がその波動の中で、山の部分に位置するのか、谷の部分に位置するのかを把握した上で、取引に臨むことが大事になってきます。

もちろん、山の頂上だと思っていたら、もっと、上があったというようなことは、よくある話ですが、それでも、その認識があるのとないのとでは大きな違いです。

 

 

目標利益と投資戦略

再び、目標利益について、考えたいと思います。

これまで、投資を行う上で、いろいろな要素を見てきましたが、これらを総合的に勘案して、自分に適した目標利益を設定する必要があります。

具体的な金額で設定するのもいいですし、利益率、つまり、年利で設定するのもいいかと思います。

ここでは、サンプルとして、以下のような投資戦略を作ったと仮定します。レッスン4以降、話を進めていきます。

 

 

 

サンプル投資戦略

目標利益(率)

  • 年利5%~10%程度

 

具体的な投資計画

  1. 財務内容が良く、配当利回りの高い個別株および分配金利回りの高い投資信託を相場全体が下げた時に購入。
  2. 購入した銘柄は、減配にならない限り半永久的に保有。
  3. 減配した場合は、そのまま保有するかどうか、その時点で再検討。
  4. 保有銘柄が下げた場合は、その下げた理由が「減配」でない場合は、予め決めた購入計画に則り、ナンピン買い。
  5. 配当金および分配金は源泉徴収されて残った内、8割は再投資。2割は自由に使っていいものとする。

 

 

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