【ゼロから始める株式投資5】売買注文の出し方

ここでは、レッスン4で、売買する銘柄が決まったと仮定して、実際の売買注文に関して説明していきます。

 

いよいよ売買注文、でも、その前に

さあ、いよいよ売買注文を出すところまできました。でも、その前に、確認しておくべきことがあります。

 

「焦(じ)らさないで!」と思われているかもしれませんが、これも大事なことですので、説明しないわけにはいきません。

 

何故なら、売買注文を出す前に、予め決めておかないといけない事項があるからです。

 

この事項は、「買う」のか「売る」のかによって異なりますので、別々で説明します。

 

現物買いの場合

敢えて、現物買いとしているのは、信用買いの場合とでは、少し事情が異なるからです。

 

信用買いの場合は、後程ご説明しますので、先に、現物買いの場合を説明します。現物買いの場合は、買う前に決めないといけないのは、次のような事項です。

  1. いくらで何株買うか?
  2. 指値で買うか?成行きで買うか?
  3. 買えなかった場合は、どうするか?
  4. 買えた場合、いつ頃いくらで売るか?もしくは、売らずに半永久的に保有するか?
  5. 値下がりした時に(含み損の状態になった時に)どうするか?
  6. 減配になった時にどうするか?

 

そんなの買った後に決めればいいではないかと思われるかもしれませんが、買った後だと冷静な判断ができない可能性の方が高くなります。

 

ですから、買う前に決めておいた方が絶対にいいです。では、具体的に一つずつ見ていきたいと思います。

 

 

1.いくらで何株買うか?

初めの内は難しいと思いますが、慣れてくれば、相場の大きな流れを考慮した上で、その流れに沿った買い方をしたいものです。

 

実際のところで言うと、株価チャートを参考にしながら、理想としては、上昇トレンドの中の小休止場面で買いたいところです。

 

つまり、株価というのは、上がり続けるということはなく(逆に、下げ続けるということも倒産等を除けばありません)、上昇している局面でも、少し押し目を付ける(株価が下がる)ことはよくあります。

 

その押し目の局面で買うのが理想です。

 

具体的に言うと、上昇局面でも25日移動平均線付近まで下げることはよくありますので、その25日移動平均線付近の株価で買うというのがオーソドックスな考え方となります。

 

 

2.指値で買うか?成行きで買うか?

「指値買い」というのは、株価を指定して買うことであり、「成行買い」というのは、株価を指定せずに、「いくらでもいいので買いますよ」という注文になります。

 

例えば、好決算を発表した翌日に、是が非でも買いたいというような場合は、「成行買い」にするといったように使いわけます。

 

ただし、この「成行買い」ですが、往々にして、「高値掴み」にもなりやすいですので、注意が必要です。

 

 

3.買えなかった場合は、どうするか?

「指値買い」の場合、思ったよりも高く寄り付いて、そのまま高値推移した場合には買えなかったりする場合もあります。

 

その場合にどうするか?も、予め決めておきたいものです。

 

先程の高値掴みではありませんが、深追いすると、その可能性は高くなります。希望の金額で買えなかった場合は、その銘柄は一旦諦めるというのも選択肢の一つになるでしょう。

 

 

4.買えた場合、いつ頃いくらで売るか?もしくは、売らずに半永久的に保有するか?

逆に、買えた場合、「いつ頃いくらで売るか?」

 

こちらは、さらに重要になってきます。

 

株初心者に有りがちなのは、早く売り過ぎるということです。含み益の状態になると嬉しいものですから、早く実現益にしたくて、少し株価が上昇すれば、居ても立っても居られなくなって、すぐに売ってしまう人がかなりの割合でいます。

 

そして、売った後に、さらに株価は大きく上昇して悔しい思いをするといったこともよくあることです。

 

本例で紹介している投資戦略では、基本的には売らずに半永久的に保有するというものですので、実は、買った後に株価の上げ下げを、あまり気にせずに済むというメリットがあります。

 

 

5.値下がりした時に(含み損の状態になった時に)どうするか?

半永久的に保有すると言いましたが、では、「買った後に値下がりした時には、どうするか?」という疑問が生じることでしょう。

 

これに関しては、基本的には、半永久的に保有すると決めておけば、取り敢えず、そのまま保有するということになりますが、もう一段進んで、買い増しするという方法もあります。

 

いわゆる「ナンピン買い」と呼ばれる手法で、典型的な逆張り手法となりますので、資金の少ない個人投資家にはオススメできない手法となります。

 

多くの「投資本」でも「ナンピン買い」は推奨していないものが多いように思いますが、資金が有り、銘柄選定を誤っていなければ、「ナンピン買い」は、オススメです。

 

何故なら、本例でご紹介している投資戦略では、配当で利益を積み上げるという戦略ですので、「ナンピン買い」をするということは、配当利回りが上昇することになりますから、むしろ、下げてくれた方がいいぐらいだからです。

 

ただし、あくまでも倒産する可能性の少ない好財務の銘柄で、減配の可能性も少ないものに限られます。

 

そのような銘柄であれば、ある程度の配当利回りになる前に買いが集まる可能性も高くなります(例えば、10%とかのキリのいい数字のところでは、多くの指値注文が出ていたりして、そこまで下げないケースがよく有ります)。

 

 

⑥減配になった時にどうするか?

本例の投資戦略からすると、利益は、主に配当等のインカムゲインになりますので、減配した時には、売ることを考える必要が大いにあります。

 

例え、含み損のある状態だとしても、投資効率を考えると売ってしまった方がいい場合もあるでしょう。売ってしまった方がいい場合というのは、減配が業績悪化から来ており、当面、その業績の回復も見込めないような場合です。

 

単に、損切りするようで、心が痛いかもしれませんが、他の配当で源泉徴収された分の一部が戻ってくると考えれば、少しは気も休まることでしょう。

 

 

信用買いの場合

基本的な考え方は、現物買いの場合と同じですが、一つ大きな違いは、信用買いの場合、保有しているだけで、基本的に支払い金利が発生しているということです。

 

また、信用買いの場合は、買い建てした日から1ケ月毎に管理料等を支払う必要がありますし、権利確定日には名義書換料が発生したりしますので、インカムゲイン狙いの半永久保有という手法には向いていません。

 

 

信用売りの場合

相場全体が本格的な下降トレンドの場合は、資金が余程ある投資家は別として、一般的な投資家は、買いたくても資金が足りなくて、もしくは、塩漬け銘柄ばかりで、買う気になれないといったこともよくあることでしょう。

 

また、基本的に本格的な上昇トレンドの場合でも、押し目を何回も付けながら上昇していくわけですから、その押し目部分で、「信用売り」することは、理にかなっていると思います。

 

さらに、現物株を保有している人であれば、比較的、心に余裕を持って、「信用売り」できるというメリットもあります。

 

何故なら、株数が同じ場合、現物株とセットで考えれば、トータルでみれば、利益は固定されたようなものだからです。

 

つまり、200円で買ったA株を現物で100株保有しており、400円になった時点で、100株信用売りしたと仮定するならば、現物と信用を同時に反対売買すれば、その時の株価がいくらだとしても、(400-200)×100=20,000(円)で、利益は変わらないからです。

 

思った通り、例えば300円まで押し目を付けたところで、「信用売り」分だけ、買い戻せば、100株の現物株を保有したまま、10,000円をゲットできるわけです。

 

単独で「信用売り」から入った場合は、「信用買い」の時の全く逆の考え方で、それぞれについて、予め考えておく必要があるでしょう。

 

さらに、「信用売り」の場合は、「逆日歩(ぎゃくひぶ)」というものも考慮する必要がありますので、初心者の皆さんは、「現物買い」で十分に経験を積んだ後に、必要により取引されることをオススメします。

 

 

 

売買注文の出し方

前項の 「いよいよ売買注文、でも、その前に」で、諸条件を予め決めておいたなら、あとはもういたって簡単です。証券会社の取引画面から注文を出すだけです。具体的には、以下の項目等を入力していけばいいだけです。

  1. 取引種別選択
  2. 取引銘柄入力
  3. 取引株数入力
  4. 取引価格入力
  5. 取引期間選択
  6. パスワード入力

 

SBI証券の現物取引の注文入力画面例

 

 

売買注文を出した後にすべきこと

売買注文を出した後にすべきことがあります。

 

もうお分かりかと思いますが、その注文が約定した時に、「その次、どうするか?」を再度確認しておくことです。

 

投資戦略を、キッチリと作成の上、売買注文を出し、その注文が約定したならば、その後も、予め決めていた通りにすればいいだけです。

 

 

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