高配当株投資特有の注意点

 

高い配当利回りが魅力の高配当株投資ですが、それゆえに特有の注意点もあります。



本記事では、その特有の注意点について、解説します。




注意点その1

 

注意点その1は、決算日と配当を貰う権利が確定する日がいつか?ということです。




日本企業の場合は、3月末日が決算日の企業が圧倒的多数ですが、圧倒的多数というだけで、自分が投資対象とする企業も3月末日が決算日だとは限りません。




同様に、配当を貰う権利が確定する日がいつか?も、よく注意しておく必要があります。




そうでないと、高配当が貰えると思って、保有していたけど、まったく貰えなかったという可能性も出てきます。




一般的に、配当を貰うには、決算日(期末)時点で株主名簿に記載されている必要があります。(基準日と呼んだりします。)




株式は名義書換の必要がありますので、その期間を考慮したのが、権利付最終売買日ということになります。




権利付最終売買日は、決算日の三営業日前になります。




例えば、2019年3月末が決算の企業の場合は、2019年3月26日(火)が権利付最終売買日ということになります。




ただし、長期保有や継続保有が条件となっている場合は、この限りではありません。(それほど多くはないですが。)



上記は、期末一括配当の場合ですが、中間配当を実施する企業の場合は、中間期末とその権利付最終売買日を意識しておく必要がありますし、四半期配当を実施する企業の場合は、四半期末とその権利付最終売買日を意識しておく必要があります。



また、まれに、年2回配当実施企業で、基準日が2Qと4Qではない企業も存在します。



その企業の一つが、ベリテ<9904>です。



ベリテ<9904>は、3月末日が決算日ですが、配当は、2Qと4Qが基準日ではなく、1Qと3Qになります。



したがって、他の多くの3月末が決算日の企業と同じように考えて、3月の権利付最終売買日の直前で買ったとしても、実は、その3月期の配当を貰う権利は無いということになります。



もちろん、翌期も同様の配当が実施されると仮定し、そこから少なくとも一年間保有していれば、翌期の配当は貰えますが、その保証はありません。



ちなみに、そのベリテ<9004>の3Q配当の権利付最終売買日は、2018年12月25日(火)で、権利落ち日は、2018年12月26日(水)となります。







注意点その2

 

注意点その2は、その1とも多少、関係がありますが、配当利回りランキング等のパーセンテージが、メディアによって、いろいろと異なる場合があるということです。



なぜ、そのようなことになるかと言いますと、大別すると以下の二点です。




配当金額が会社予想かどうかの違い

 

配当利回りを算出する時には、予想年間1株配を用いるケースが一般的です。



しかし、企業によっては、業績予想が困難なこともあり、予想年間1株配は未定という企業も結構あります。



したがって、メディアによって、会社予想の年間1株配を公表している企業のみで、配当利回りランキングを作成している場合と未定の場合は前期の配当実績を用いている場合、さらには、独自予想に基く場合でランキングが異なってくるということになります。



ですので、ランキングを見る時は、そのランキング根拠を確認しておく必要があるでしょう。




増配や減配が反映されていない

 

通常、増配や減配が発表されるのは、四半期決算発表時か、その一週間程度前というのが多いです。




また、決算月が異なるのと決算発表のタイミングも、まちまちですので、増配や減配があった場合に、タイムリーに反映されないケースが結構多いです。



したがって、スクリーニングツールを使ったとしても、古いままの予想年間1株配で、配当利回りが計算されていれば、最新の状況と合っていない状況が発生することになります。



このような事態を避けるには、面倒臭いですが、目ぼしい銘柄の決算発表日の前から、マメにホームページ等を見て、業績予想の修正等がないか確認すると同時に、増配や減配があった際は、自分で、配当利回りを計算するのが得策です。



予想配当利回り[%] = 予想年間1株配÷株価×100