貸株中に証券会社が倒産したら貸株は、どうなる?

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貸株中に証券会社が倒産したら貸株は、どうなる?

貸株サービスは、中長期で株式を保有する投資家にとって、貸株料(貸株金利)が定期的に手に入りますので、非常にありがたいサービスです。

 

なかには、20%もの高い貸株金利がつく銘柄もありますので、利用されている人も多いのではないでしょうか。

 

そのように、貸株金利が定期的に手に入るのは大きな魅力でもあるのですが、もちろん、デメリットもあります。

 

以下の記事で詳しく説明しましたが、貸株サービスを利用する上で、一番大きなデメリットは、信用リスクではないでしょうか。

 

貸株中は、基本的に、株式の名義は、証券会社に書き換えられます。そして、その株式を、証券会社が、機関投資家等に貸し、その対価として、機関投資家等から貸株金利を証券会社が受け取って、その受け取った貸株金利から手数料等を控除した残りを貸株金利(貸株料)という形で、元々の保有者に支払っているという形です。

 

したがって、貸株中に、個人投資家からみて、株式を貸している形の証券会社が倒産すれば、株式は戻ってこない可能性もあるというわけです。

 

いわゆる、信用リスクというやつですね。

 

さらに、言えば、証券会社が株式を貸している機関投資家等が倒産した場合も、株式は戻ってこない可能性があるわけです。

 

このように、貸株を利用することによって、二重の信用リスクを負う形になっていることは、事前によく理解した上で、利用する必要があるでしょう。

 

 

証券会社によっては、担保等を取っている場合も有り

証券会社が機関投資家等に貸し出す際には、証券会社によっては、担保等を取っている場合も有ります。

 

例えば、カブドットコム証券のように、機関投資家等に貸し出す際、十分な担保を確保している証券会社もあります。

出典:カブドットコム証券ホームページ

 

その他の証券会社については、2017年9月15日現在、各証券会社のホームページ上には、これに関する記載はありませんでしたので、実際にどのような対応を取っているのかは分かりません。

 

 

証券会社が倒産した場合は?

通常の株式の場合は、基本的に「証券保管振替機構(ほふり)」により管理されています。

 

したがって、証券会社の資産とキッチリ分けて分別管理がされていますので、仮に、証券会社が倒産したとしても、個人投資家等が保有する株式は問題がありません。

 

しかし、貸株の場合は、前述のように、一旦、証券会社の名義に変更になっていますので、仮に、証券会社が倒産した場合は、個人投資家等に株式が戻ってくるかどうかは分かりません(おそらく、戻ってこない可能性の方が高いでしょう)。

 

ただし、リーマンショックも乗り換えてきた証券会社ですから、可能性は、もちろんゼロではありませんが、その可能性は低いのではないでしょうか。

 

証券会社については、信用格付け情報も提供されていますので、気になる人は、この情報を参考に判断すればいいでしょう。

 

また、上場している証券会社であれば、業績や財務情報等もすぐに確認できますので、そちらも参考に、貸株サービスを利用する証券会社を安心度で選んで利用するというのも一つの手でしょう。